心理学>社会的手抜き

社会的手抜きとはグループで作業する時、
一人で作業する時と比べると無意識に手を抜くという物です。

何故発生するかというと、一つは集中力です。
一人でやるのと、グループでやるのでは当然集中力に差が出ます。
結果手を抜くつもりはないですが、効率が落ちます。

他にも自己の貢献度評価理論があります。。
グループで何かを作っていると、
作っているうちのどれだけが、自分の貢献なのか分からなくなります。
その為やる気がなくなっていきます。

そのやる気がないのに、他メンバーとのマッチング理論が働きます。
他メンバーとのマッチング理論とは、他の人と作業を合わせようとする事です。
周りの人が一時間に十個しか作ってないなら、
自分は十三個作れるけど、自分も十個作ればいいやとなります。

もちろん周りの人が十五個作ってるなら、
自分は十三個しか作れないけど、十五個目指して頑張ろうと思うのですが、
先の集中力と貢献度の関係で、本来の力以下しか出ていませんから、
マッチング理論はマイナスに働き、
結果無意識に手をぬいている事になってしまいます。

ではどうやって、社会的手抜きを防ぐのかといえば、
まず、一人一人にリーダーシップを持たせる事です。
と言っても、持って貰うのはグループの一人として作業するのではなく、
リーダーのつもりでいかにこのグループの成果を上げるべきか、
考えさせるという事です。

そして、グループで作業していても、
個人の業績や努力を簡単に確認出来るようにし、
各自の集団への貢献度を評価する機会を作る事です。

これにより、社会的手抜きは減る事でしょう。
ただし、ギスギスした感じになるかも知れないので、
それは注意しましょう。