心理学>同調

実験で、三本の明らかに長さが違う線の中から、
基準になる線と同じ長さの線はどれかと質問します。

明らかに長さが違う訳ですから、間違いようがないはずです。
ですがここで、７人の中で６人が間違えると、
４０％近くの人が誤答を選択するそうです。

同調を誘発する集団の特徴としては、
集団としてのまとまりが強い事が上げられます。

課題の重要性や困難度が増すに従い、同調率は高くなり、
さらに集団における地位が真ん中位の人ほど、
一番同調され易いと言われています。

個人的な要因としては、自己の自信や確信が低下したり、
大きな失敗をした事があると、同調は起こり易くなります。

逆にパートナーの存在や、自分に対する社会的指示があると、
同調は大幅に減少すると言われています。

社会的な生き物である人間にとって、
同調する事は生きていく上でなくてはならない方法です。

慣れない環境やどう振舞って良いか分からない時、
多くの人間のする適応手段が同調なのです。

しかし、職場などで悪い習慣が中々変わらないのは、
この同調によって、悪い習慣を変えようと出来なくなるからです。