心理学>利他的行動

利他的行動と書くと、感じが並んで何の事かと思うかも知れませんが、
簡単に言うと、自分の為ではなく他人の為に行動する事です。

ここで問題になってくるのは、本当に・少しも自分に見返りなく、
他人の為に行動する事があるのかという事になります。

現在の心理学の見解としては、
完全なる利他的行動はないという考えが主流のようです。

例えば、見ず知らずの貧しい人にお金をあげたとします。
貰った人は「ありがとう」と言うでしょうが、
実際は何かをしてくれる訳ではありません。

もしかすると、「ありがとう」すら言わないかも知れません。
言われなかったとしても、心理学では利他的行動とは言わないのです。

何故なら、お金をあげる事によって、あなたは優越感を得るのです。
自分は、貧しい人にお金を恵んであげた良い人だと思う事が出来るのです。

このように、自分に見返りを手に入れているのです。

それ以外にも、交通事故にあった人を見かけたら、
応急処置をして、救急車を呼ぶと思いますが、
何故この様な行動をするかと言うと、
自分の価値感と一致した行動をしないと、
罪悪感にさいなまれるからです。

重症の人が居るのに、素通りしたら後味悪くないですか？
だから、あとで嫌な思いをしない様にすると言うのが心理学の考えです。