心理学>発達の最近接領域

発達の最近接領域とは、ロシアの心理学者のヴィゴツキーが提唱したもので、
簡単に言ってしまえば、成長の可能性です。

例えば、１０歳の子共が二人居ます。
今出来るレベルは同じでも、大人が少しだけ手を貸す事で出来るようになるのは、
一人の子供は１２歳のレベルまで出来るようになり、
もう一人の子供は１４歳のレベルまで出来るようになる。

この様に大人の力を少し借りて出来る事は、
その内一人でも出来るようになる可能性があるのです。
この可能性に個人差があるという事です。

ですから学校や会社などで、指導する時に一人一人にあった
レベルの課題を出してあげる事が大事だという事です。

周りの助けがあって、本来一人では出来ないことが出来ると言う事は、
技術的にも精神的にも成長すると言えますが、
全く出来ずに挫折してしまうと、当然成長は見込めませんし、
やる気を失う事にもなりかねません。

人を成長させるには、その人に合ったレベルの課題と、
解決する為に必要な最低限のサポートが大事なのです。