心理学>認知的不協和

認知的不協和とは、心の中にある矛盾を解消しようとする心理作用です。

人は何らかの物事に遭遇した場合（認知）、
それが自分の持っている「認知」と違う場合、
不協和が発生し、その不協和を解消する為に、
・認知を変える
・認知の重要性を低くする（事実を軽視・無視する）
・新しい「認知」を追加して、問題のすりかえ等を行う。

有名な例えですが、
認知A：自分は煙草を吸う
認知B：煙草を吸うと肺ガンのリスクが高い
この段階で不協和が発生しました。

そこで、今までは煙草を吸ってましたが（認知A)
禁煙をします。（認知C)
認知を変更しました。

禁煙に失敗して、喫煙者に戻りました。（認知A)
煙草を吸っていても長生きの人もいる（認知D)
事実を軽視しました。

まだ煙草を吸っています。（認知A)
交通事故で死ぬ確率の方が高い（認知E)
問題のすり替えをしました。

恋愛に利用すると、
例えば、好きな女性に買い物などで外に出る度に、
買い物か何か用事を頼んで下さい。
すると彼女の中で、何であなたの用事をしているのだろうと考えます。

彼女の中で、あなたの用事をしている、
合理的理由を考えます。
嫌いな人の用事をする訳がない。
私はこの人に好意があるんだ。
という心理が働くのです。

もちろん、他の合理的理由を考えられて、
失敗に終わる事もあります。